朝のお別れで泣いてしまうのは自然なこと

1.朝のお別れで泣いてしまうのは、2歳さんによく見られる姿です 
4月が始まり、新しい毎日が少しずつ動き出しました。2歳児クラスのお子さまにとっては、新しいお部屋、新しい先生、新しいお友だちとの生活が始まる、大きな変化の時期です。 
この時期、朝のお別れで泣いてしまったり、おうちの方にしがみついたり、なかなか離れられなかったりすることがあります。 
こうした姿を見ると、「うちの子だけ大丈夫かな」「まだ慣れないのかな」と心配になることもあると思います。けれど、2歳児の4月には、とてもよく見られる姿です。 
泣いてしまうのは、ただ困っているというだけではなく、大好きなおうちの方と離れる寂しさや、不安な気持ちがあふれているからです。大切な人とのお別れがわかるようになってきたからこそ見られる姿でもあります。 

2.朝泣いても、そのあと少しずつ過ごせることもたくさんあります 
朝のお別れの場面では涙が出ても、そのあと先生に抱っこしてもらったり、おもちゃに目が向いたりしながら、少しずつ落ち着いていくことはたくさんあります。 
保護者の方にとっては、朝の涙の場面がとても印象に残るので、「このあともずっと泣いているのでは」と心配になりやすいものです。 
でも、お子さまたちは気持ちの切り替えを、少しずつ周りに助けてもらいながらしていきます。最初は泣いていても、日中は案外遊べていたり、好きなおもちゃを見つけて過ごせていたりすることも少なくありません。 
ですので、「泣く=園が合っていない」とすぐに結びつけなくても大丈夫です。今はまだ、新しい生活に心と体が慣れていく途中なのだと考えていただけたらと思います。 

3.新しい毎日に慣れるまで、いろいろな姿が見られます 
お子さまたちが新しい生活に慣れるまでには、朝の涙だけでなく、さまざまな姿が見られることがあります。 
例えば、朝だけ泣く、帰宅後に甘えが増える、いつもより抱っこを求める、食事や睡眠が少し乱れる、赤ちゃん返りのような様子が出る、などです。 
こうした変化があると、「何かうまくいっていないのかな」と不安になりますが、この時期にはめずらしいことではありません。 
2歳前後の年齢はまだ、自分の疲れや不安をうまく言葉で伝えることが難しい年齢です。そのため、気持ちの揺れが、泣く、怒る、甘える、眠たくなる、食欲が変わる、といった形で表れやすくなります。 
また、慣れるまでの速さには個人差があります。すぐに安心できる子もいれば、ゆっくり時間をかけて慣れていく子もいます。今は、「うまくできるか」よりも、「安心して過ごせるか」を大切にしたい時期です。 

4.おうちでは、「頑張らせる」より「安心できる」を大切に 
新しい生活が始まると、お子さまたちは思っている以上にがんばっています。だからこそ、おうちでは「ちゃんとしようね」「早く慣れようね」と頑張らせるよりも、「ほっとできる時間」を大切にしていただけるとよいと思います。 
帰宅後に少し甘えが強くなったときは、「今日はいっぱい頑張ったんだね」という気持ちで受け止めてみてください。短い時間でも、しっかり目を合わせて関わる時間があると、子どもは安心しやすくなります。 
また、早めに眠れるようにするなど、生活リズムを整えることも大切です。疲れがたまると、どうしても涙やイヤイヤが出やすくなります。 
朝のお別れの場面では、長い説明をするよりも、「いってらっしゃいね」「先生と待ってるね」など、短くて安心できる言葉をやさしく繰り返すと、伝わりやすいことがあります。 
 
5.ことばにならない気持ちを行動で伝えています 
2歳のお子さまたちは、まだ自分の気持ちを十分に言葉で整理することが難しい年齢です。 
そのため、泣く、怒る、抱っこを求める、動かなくなる、物を投げる、といった行動で気持ちを伝えようとすることがあります。 
大人から見ると困った行動に見えることもありますが、その奥には「不安だよ」「寂しいよ」「疲れたよ」という気持ちが隠れていることがあります。 
まずは行動だけを見るのではなく、「今、どんな気持ちなのかな」と想像してみることが、お子さまの安心につながります。 
この時期、新しい毎日に出会いながら、自分なりのペースで少しずつ慣れていく途中です。泣いたり、甘えたり、揺れたりする姿も、その歩みのひとつです。焦らず、その子らしいペースを大切にし、最適な関わりを続けられたらと思います。 
 
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