新年度のはじまりに、お子さまの“揺れ”をどう見守るか

1.4月は、お子さまにとって大きな変化の時期です 
 4月は、新しいクラス、新しい先生、新しいお友だちとの出会いがあり、お子さまにとってわくわくする季節です。けれどその一方で、新しい環境の中で、思っている以上にたくさんのがんばりを重ねています。 
 
大人から見ると小さな変化に見えても、お子さまにとっては毎日が少しずつ緊張の連続です。そのため、園では元気に過ごしているように見えても、おうちに帰ると甘えが強くなったり、不機嫌になったり、急に涙が出たりすることがあります。 
 
それは、困っているからというだけでなく、新しい生活の中で一生懸命がんばっているからこそ見られる姿でもあります。 
 

2.疲れや甘え、登園しぶりが見られることもあります 
 この時期は、疲れや甘え、不機嫌、登園しぶりなどが出やすい時期でもあります。朝になると「行きたくない」と言ったり、家ではちょっとしたことで怒ったり泣いたりすることもあるかもしれません。 
 
そんな姿を見ると、保護者の方も「大丈夫かな」「何かつらいことがあるのかな」と心配になりますよね。けれど、こうした様子は新しい環境に慣れていく途中でよく見られるものです。 
 
お子さまはお子さまなりに、まわりをよく見ながら、新しい場所や新しい人との関係を少しずつ作っています。今見えている“揺れ”は、お子さまが新しい毎日に向かって進んでいる途中の姿とも言えます。 
 

3.慣れるまでの時間は、一人ひとり違って大丈夫です 
 お子さまが新しい環境に慣れる早さは、本当に一人ひとり違います。すぐに笑顔で過ごせる子もいれば、少し時間をかけながら安心していく子もいます。最初は平気そうに見えても、しばらくしてから疲れが出てくることもあります。 
 
だからこそ、「ほかの子は大丈夫そうなのに」「うちの子だけまだ慣れないのかな」と比べすぎなくて大丈夫です。 
 
お子さまにはそれぞれ、その子なりのペースがあります。見える姿だけで順調かどうかを決めるのではなく、「この子なりにがんばっているんだな」と受けとめてもらえることが、お子さまの安心につながっていきます。 
 

4.4月・5月のおうちでは、“安心できる土台”を大切に 
 この時期におうちで大切にしたいのは、「早く慣れてほしい」と急ぐことよりも、「ここなら安心できる」と感じられる時間をつくることです。 
 
例えば、帰ってきたときにほっとできる時間をつくること、いつもより少しゆっくり話を聞くこと、「今日もがんばったね」と声をかけること。そんな小さな関わりが、お子さまにとって大きな安心になります。 
 
また、早く寝る、ゆっくりごはんを食べるなど、生活のリズムを整えることも大切です。特別なことをたくさんしなくても大丈夫です。毎日の中で、「おうちは安心できる場所」と感じられることが、次の日の元気につながっていきます。 

 
5.お子さまの“揺れ”を、あたたかく見守っていきましょう 
 新年度のはじまりは、お子さまにとって楽しみと不安がまざり合う時期です。だからこそ、疲れたり、甘えたり、不機嫌になったりすることがあります。 
 
でもそれは、お子さまが新しい環境の中で、自分なりに一歩ずつ進もうとしている証でもあります。すぐに慣れる子もいれば、ゆっくり慣れていく子もいます。どちらも大切なその子らしい歩みです。 
 
「これでいいのかな」と迷うときほど、「この子は今、がんばっている途中なんだな」と思い出していただけたらと思います。保護者の方の温かなまなざしや関わりは、お子さまにとって何より大きな安心になります。焦らず、その子のペースを大切にしながら、新しい一年を一緒に歩んでいくことが大切なことです。 
 
 
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